Teddy Saito's Objection
テディサイトウのオブジェクション
釧路新聞
キャンプの楽しみ方 フィッシングに関して |
鳥崎川でのブラウントラウト駆除について
まず簡単に北海道内における外来魚に対する考えを理解していただかないといけないだろう。
8月27日、HPFGA(北海道プロフェッショナルフィッシングガイド協会)のメンバーから一本のメールが届いた。 事実としては、「8月26日、道南森町の市民グループ『外来魚から在来種を守る会』が鳥崎川にて、『調査』という名目で44匹のブラウントラウトを捕獲した」ということである。
実際には同会の中にも外にも反対などもあり、紆余曲折があったようだが、当日には「函館外来魚駆除会」のメンバーも加わり駆除が行われた。
そして、ここにはどうやら釣り人のエゴが見え隠れしている。 このようなエゴからブラウンを駆除するなどということは、今まで本州でブラックバスなどをゲリラ放流してきた者達と何ら変わりはないのではないだろうか。
ここでもうひとつ問題なのが、「外来魚=悪者」という図式とブラウンというトラウトに対する認識のいいかげんさ、である。 これは個人的な意見だが、北海道の外来魚の中でもっとも環境に悪影響を与えているのは鯉であると思う。これは世界的にも認められている理論で、興味のある方は調べてみると良いだろう。ただ、勘違いしないでいただきたい、だからといって鯉を駆除しろといっているわけではないので。 大切なのは、「魚を含めた水環境」をいかに現在より、良くしていくかであり。この環境が悪くなっていることを「外来魚」にだけ押し付けるようなことはしてはいけない。 現在、鳥崎川では「鳥崎川を考える会」が発足し、真剣に鳥崎川全体の水環境を議論しているという。これにより、「魚を含めた水環境」がより良くなっていくのであれば、殺戮された44匹のブラウン達も浮かばれるであろう。私も、何かの形でお手伝いができればと思う。
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