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湿原のホタルに出会う夕べ

釧路湿原では七月中旬頃から八月中旬頃まで夜な夜なホタルが飛び交う、とはいってもそんなに数も多くなく、光も弱いので車で通りかかったぐらいでは気がつかない方のほうが多いのが残念なのだが。

ここで見ることのできるホタルの種類はヘイケボタルで、ゲンジボタルに比べて小型で光も弱いので見過ごされがちだが、流水域よりも止水域を好み、環境の変化にも強いので湿原で生息するには適しているといえるだろう。ちなみに世界中に生息している、約2100種類がといわれているホタルの中でも、幼虫の時代を水の中で生活するのは、世界的に見ても ゲンジボタルとヘイケボタルだけだそうだ。

湿原の中でホタルに出会えるポイントは、温根内の木道、二本松からコッタロ展望台までの釧路川沿いなどがあるが、他にもホタルに出会えるポイントはあると思うので丹念の探してみると良いだろう。

淡く、小さく、弱々しい光だが、闇の中でその光に包まれていると、まるで宇宙遊泳でもしているかのような錯覚に陥ってしまう。夏の夜の、本当に短いイベントだが、静かにそっと小さな光を楽しんでみるのも良いのでは。ホタルの飛び交う時期は、その年によっても違うので現地で確認してから出かけるのが良いだろう。ちなみに二十八日には二本松でホタルに出会う夕べを楽しませていただいた。

詳細は01548−7−3100(塘路ネイチャーセンター)へ

 

 

 

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