トレッキング―西別岳編―

管内でもっともポピュラーなトレッキングコース「西別岳」（７９９ｍ）をご紹介しよう。位置は標茶町の北の端、摩周湖の南東、道々養老牛虹別線を目指していけば広大な草原地帯に優美な裾野を広げた西別岳が見えてくる。

コース中、特筆すべきはカムイヌプリと摩周湖の眺め、それに道内屈指の高山植物の宝庫といわれるほどの植物群、そのとき折々、さまざまな表情を私たちに見せてくれる。

ルートは二つ、ひとつは虹別側の「西別岳登山口」から頂上を目指すルート、こちらは登山口と頂上を往復する形となる。（往復で三時間ほど）お奨めは摩周第一展望台から入り摩周岳外輪山を経て西別岳山頂から虹別側の登山口に降りる縦走コース。眺望、高山植物ともに絶品。アップダウンもそんなにきつくないのでのんびりと時間に余裕を持って歩いていただきたい。（五〜六時間ほど）

注意していただきたい点は、霧が出ることがあるので雨具は用意すること。また千メートル以下の山とはいえ高緯度にあるため高度の変化による気温変化がかなり大きいので時間的、体力的に無理はしないように。また、天気の変化にも注意が必要。もちろん一切の動植物の採取は禁止されているので「とる」のは写真だけにして欲しい。

ベストシーズンは六、七月。まだ間に合うのでぜひ歩いてみていただきたい。

詳細は０１５４８−７−３１００（塘路ネイチャーセンター）へ